●酸素ガス O2(OXYGEN)
1)性 質
 酸素は空気中に約21%含まれ、生物の生存に欠くことのできなものです。無色、無臭の気体で、水にはわずかに溶けます。酸素は化学的には活発な元素で、多くの元素と化合しやすい性質を備えています。純酸素中では、鉄、アルミニウムなどが激しく燃焼します。 このため、高温かつ高圧の酸素に使用できる金属材料は、合金等が使用されています。
●酸素の主な性質
 分子量
32.00
 融点(℃)(1 atm)
-218.8
 沸点(℃)(1 atm)
-183.3
 臨界温度(℃)
-118.6
 臨界圧力(MPa)
5.05
酸素ガス
2)製造法
 空気液化分離法により高純度の液化ガスを真空断熱式の「液化ガスタンクローリー」によって輸送された液化酸素は、いったん工場の「パーライト真空断熱式液化ガス貯蔵タンク」【C E (Cold Evaporator)】に原料ガスとして貯蔵したのち、圧縮ガスは「高圧液送ポンプ」から気化昇温させるための空温式の「高圧蒸発器」をとおし容器(ボンベ)が系列ごとに取り付けられた「充填台」で圧縮、充填される。
 液化ガスは、C Eより液取りラインをとおし直接充填される。
 当社の充填設備は、19.6Mpa (200Kg/cm2) と14.7Mpa (150Kg/cm2) が併設され、単瓶とカードルも常時充填出荷できる体制を完備しています。製品規格は、JIS-K1101の該当品を厳密な管理のもとで製造しております。医療ガスは、「日本薬局方規定」に基づく製品を製造しております。
3)用 途
1.工業:鉄鋼業、溶断、金属加工、ガラス溶解、パルプ漂白、化学、半導体、公害防止など
2.医療:酸素吸入、酸素欠乏下の環境、人命保護など
3.その他:養魚、活魚輸送、オゾン製造、海洋開発、ロケット推進剤など
4)取扱い上の注意
1.高圧酸素の圧力調整器、器具、配管などは、「禁油」品以外のものは絶対使わないようにします。
2.酸素の容器及び仕様器具の近くでは、全て「火気厳禁」となります。
3.容器内には高圧の酸素が充填されますから、直射日光を避けて保管します。
4.液化酸素(-183℃)を取扱う場合は、超低温なので人体などに触れないように注意します。
5)当社のガス充填、販売
 容器の種別
 単瓶:0.1〜10m3、カードル:42〜250m3、LGC:132m3
 ガスの用途
 1.工業用 2.医療用 3.活魚用
 充填圧力
 1. 14.7MPa(150Kg/cm2)   
 2. 19.6MPa(200Kg/cm2